ブックタイトル再生可能エネルギー事業成果集

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概要

再生可能エネルギー事業成果集

再生可能エネルギー関連技術実証研究支援事業インタビュー株式会社FEP太陽光発電システムの保守点検の必要性震災後急増した福島県内の太陽光発電システムですが、一般的にはメインテナンスフリーと考えられています。しかしながら保守点検をしっかり行い、点検結果に基づいたメインテナンス、修理を行っておかないと思わぬ性能劣化を招いたり、事故に繋がったりする可能性があります。見直される太陽光発電システムの保守点検最近では至る所で目にする太陽光発電システムですが「改正FIT法」により、事業開始前の審査に加え、事業実施中の点検・保守や、事業終了後の設備撤去などの遵守が求められ、違反時の改善命令及び認定取消が可能となりました。又、景観や安全上のトラブルが発生している状況に鑑み、事業者の認定情報を公表する仕組みも設けられました。今までも保守点検に関して、電力会社の高圧や特別高圧系統に連携されている設備のうち、受変電設備については資格のある電気主任技術者が行っていたが、受変電設備に接続される前の設備である直流1500V以下の太陽光発電システム要素である太陽光電池アレイ、接続箱、集電箱、パワーコンデイショナ(直流から交流に変換する装置)、及びこれらを構成するケー写真左株式会社FEP代表取締役横山光衛氏写真右〃マネージャー菊池吉浩氏ブルなどについては、明確な保守点検ガイドラインが2016年12月28日に制定されたばかりであり、これまで多くの事業者においては、実施されてこなかったのが現状です。この状態が放置され続けますと、発電効率の劣化が急速に進み当初に期待されていた電力を得られないばかりか火災などの事故を起こすリスクを抱えることとなります。そこで、これら太陽光発電事業者を対象に、技術基準に則った保守点検業務を、ドローン、赤外線カメラ、CCDカメラ、GPSを利用し効率よく、かつ正確に行うサービスの開発を開始しました。更に最近では旧FIT権利付き太陽光発電プラントの転売ビジネスも立ち上がりを見せ始めており、劣化診断や余寿命診断等、既存設備の資産価値を正しく評価する手法、仕組みを急速に確立しなければならない為、これらの解析法、ソフトウエア開発もしていきたいと思います。福島発、太陽光診断サービス太陽光パネルの保守点検事業はすでにいくつか実用化されているが、本システムにおいては、撮影した赤外線画像の自動認識/解析技術と太陽光発電の電気モデルによる発電量推定技術を組み合わせて劣化箇所の絞り込みと劣化度合いを短時間で診断できることが優位であると考えています。また故障診断に留まらず実際のメインテナンス、修理と言った業務を組み合わせることにより、太陽光発電システムの高寿命化や高効率化を目指して行きたいと思います。8