ブックタイトル再生可能エネルギー事業成果集

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概要

再生可能エネルギー事業成果集

再生可能エネルギー関連技術実証研究支援事業インタビュー株式会社会津ラボ家電とコミュニケーション「見える化」で節電をより身近にこの事業に取り組むきっかけとなったのは福島県の地域イノベーション戦略支援プログラムの中のスマートグリッド事業化分科会へ参加したことが始まりです。その後、自社において今回の事業のために新たに7名の社員を採用しHEMS(Home Energy ManagementSystem)/ FEMS(Factory Energy ManagementSystem)におけるエネルギー管理を目的としたアプリケーション開発や、家庭や工場などに簡単に取り付け可能なスマートメーターの開発を始めました。具体的にはスマートプラグを自社開発、商品化し家庭内の個別機器に設置することにより、家電個々のエネルギー使用量を把握でき、また個別機器の最適化制御が可能になりました。もう少し詳しくお話ししますとこのスマートプラグは家電機器(100V)とコンセントの間に差し込むタイプとして設置しますが、温湿度、株式会社会津ラボ代表取締役久田雅之氏電流センサにより環境値や使用電力量の計測が出来ます。また内部にリレースイッチが入っていて機器のON/OFFが出来ます。新たに開発しているタイプのコンセントには赤外線の送受信機能が内蔵されているので、例えばエアコンのスイッチオン・オフや温度の上げ下げ等、赤外線リモコンによる制御が可能な家電機器を個別にコントロール出来ます。一般家庭に導入が進んでいるスマートメーターは各家庭の分電盤に設置しますが、家庭内のどの機器で、どのように電力が使われているかは厳密には分かりません。このスマートプラグを使用することにより、家庭の電力変動について個別要因の分析が可能になります。現時点では既にスマートプラグ4,000個の量産手配が終わり、福島市、本宮市、郡山市、いわき市、会津若松市など都市部を中心に1,000世帯に4個程度配布、設置することで便利な暮らしの実現とエネルギーの最適化に関するサービスを実証研究していく計画です。また浜通り被災地を中心に高齢者が増えている地域において、独り住まいのお年寄りの見守りサービスも検討しています。家庭内の家電製品の動きは人の動き、家電の使用状況から体調を崩していたり、何か異常が発生していたり、といった日常生活の状況も把握でき、お年寄りの見守りにも役立てることが出来ます。便利で快適な生活をサポートIT/ICT/IoTの最先端技術をフルに活用し、電力のデマンドコントロールに使いやすいプラットフォーム作りを目指しています。更にブロックチェーンと呼ばれる新たな技術を活用する事により、日本全国の電力を1kW単位など、より細かに、また電力の需給バランスにより動的な値付けが可能な電力市場の取引について研究開発を進めています。既に新築時にスマート化を意識して住宅を建設されるご家庭もありますが(スマートハウス)、このスマートタップはコンセントに設置するだけで同じく家庭内の温湿度といった環境値、エネルギー使用量、各種家6