ブックタイトル再生可能エネルギー事業成果集

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概要

再生可能エネルギー事業成果集

海外連携型再生可能エネルギー関連研究開発支援事業欧州風力メーカーのニーズに適応した改良オースフォーム/ミクロ制御技術による太径ボルトの評価東北ネヂ製造株式会社平成29年度事業概要本事業では疲労破壊試験の破断箇所に着目し、加工方法と形状変更によりねじ部強度を向上させることでボルト全体の強度を向上させる。同時に加工方法と使用材料のコストダウンにより国際的な価格競争力のあるボルトを実現する。現状・背景連携対象機関であるドイツ・フラウンホーファー研究機構(風力エネルギー・エネルギーシステム研究所: IWES)は、欧州最大の応用研究機関であり、当社は2015年から共同開発を行っている。同研究所との共同開発の成果として、当社ボルトの破断性は形状の改良により改善された。一方、風力発電に適した十分な疲労強度を有しているが、更なる改善が必要である。研究(実用化)開発のポイント・先進性太径ボルトでは世界初の技術である改良オースフォーム(下図)とねじ部形状変更の強度寄与効果を評価する。疲労強度試験で破断箇所に想定される部位に着目する。加工方法を従来から変更することで製造コスト、時間の大幅に削減される。さらに当社独自の改良オースフォームを導入することで金属結晶が緻密になり強度向上が期待される。研究(実用化)開発の目標本事業により、IWESとの共同開発をとおして、品質(強度)向上・コストダウン・生産性向上を達成し、欧州風力メーカーに対し品質・価格面での優位性をアピールする。県内への経済波及効果(見込み)当社は既に小型風力発電用ボルトを事業化し、福島県内のタワーメーカー等と連携して風力発電設備への供給を行っている。大型風力発電についても、本事業の成果からさらに連携することで福島県内の産業活性化に大きく寄与する。開発者からのコメント東北ネヂ製造㈱経営企画部部長佐野洋一フラウンホーファー研究所との連携を最大限に生かし、安全な風力発電用ボルトの実現を目指します。31