ブックタイトル再生可能エネルギー事業成果集

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概要

再生可能エネルギー事業成果集

海外連携型再生可能エネルギー関連研究開発支援事業マイクロCHP対応スクロールエンジン共同研究開発アネスト岩田株式会社平成29年度事業概要COMBINED HEAT AND ELECTRIC POWER SYSTEMはエネルギー供給システムの方式のひとつであり、その中でもマイクロと呼ばれる出力5~150kWeの小型機は、2021年に世界で45億USDに成長すると言われる。そのコアとなるエンジンは当社の基礎技術であるスクロールをもとに、CHPシステム化の知見を入れながら次世代の普及型マイクロCHPに適応するエンジンを開発する。現状・背景マイクロCHPの領域では産業用エンジンを流用したりスターリングエンジンを利用しているが最適な専用エンジンはないと言われている。CHP専用エンジン開発によって小形領域に適した低騒音・高効率の本体が実現となる。その本体によって小形であっても省エネ普及型のマイクロCHPが上市可能となる。研究(実用化)開発のポイント・先進性当社のコア技術に併せて当社が過去よりイタリアの研究機関と開発してきたスクロール膨張機をベースに、欧州を主体にインフラ整備されている天然ガスを注入しスパークさせることで、大きなトルクと熱を取り出すことが可能なCHP用エンジン(本体)に発展させ、そのうえでCHPに知見がある2G Energy AG社のシステム化技術によって普及型マイクロCHPを開発する。また、10kWe程度のエンジン開発によって温水も供給可能するとともに総合効率を15%改善することを目標にしている。研究(実用化)開発の目標弊社オイルフリースクロール技術を応用した、CHPシステム用のエンジンを小型領域(10kW以下)で完成させることにより、これまで低効率であった集合住宅や、小型商店向けのCHPシステムを高効率、低騒音化することが出来る。これにより更なる省エネ・環境対応を実現していきたい。県内への経済波及効果(見込み)当社福島工場では現在、売り上げ規模14,000百万円程度、従業員200人程度であるが、本事業がビジネス化した際にはプラス29,000百万円、50人の拡大を見込んでいる。そのうち当社工場の60%は県内業者からの調達になっており、取引増加や雇用増加によって福島県に貢献することが出来る。開発者からのコメントアネスト岩田㈱エアエナジー事業部エアエナジー開発部熱利用機器開発チーム小林健一アネスト岩田株式会社、熱利用機器開発チームの小林と申します。今回CHPエンジンという、弊社にとってとてもチャレンジングな開発の担当になれたことを嬉しく思い、また身の引き締まる思いでございます。弊社はオイルフリースクロールを世界で初めて製品化した企業です。これからもそうあり続けるために、本事業の成功のために努力していきたいと思っています。30