ブックタイトル再生可能エネルギー事業成果集

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概要

再生可能エネルギー事業成果集

再生可能エネルギー関連技術実証研究支援事業空力弾性モデルを使用した国内初の10kW垂直軸風車の開発株式会社シルフィード平成29年度~平成31年度事業概要日本特有の複雑な地形や表面粗度の影響を受け易い小形風車を社会インフラの一助として活用するには、高い安全性と経済性を両立する必要がある。欧米にて確立された水平軸風車は、このような設計思想に基づいて設計をしておらず、これらの諸問題に対し、垂直軸風車の設計に空力弾性モデルを用いる事で解決する。現状・背景小形の風車はナセル高が地上から15m前後となるものが殆どであり、生活圏の中での運用が見込まれるため、騒音や安全性の確保が重要な開発要素となる。以上を鑑み、周速比が水平軸の風車に比べて低くなる傾向にある垂直軸での風車の開発が待たれている。研究(実用化)開発の目標研究(実用化)開発のポイント・先進性●空力弾性モデルを使用した10kW垂直軸風車の開発は日本において初めて●垂直軸の風車の荷重を計算する手法は、JSWTA0001「小形風車の性能及び安全性に関する規格」第二版の文中「付属書C」に定義されているだけである。●しかしながら、簡易荷重モデルを使用するとコスト高となることから、日本初の空力弾性モデルによる荷重の計算により、コストを抑えた垂直軸風車を開発する事になった。●普及に向け、静かでかつクラスSを取得した安全性の高い風車を開発する。●日本初の空力弾性モデルを使用した10kWの垂直軸風車を開発する。●東南アジアの離島等へ輸出することを目指し、本事業では設計の段階でkWあたり100万円を切ることを目指す。県内への経済波及効果(見込み)株式会社シルフィード内に、翼の開発及び試験設備を設けることで、新規に風車開発を行う県内企業及び各大学の学生の知見を得る一助になると考える。開発者からのコメント㈱シルフィード経営企画室久保昌也社会に受け入れられる小形風車となるには、発電能力、コスト、音の問題を克服しなければいけません。再生可能エネルギーを多用した社会へと福島がシフトしていくことで、「ふくしまからはじめよう。」のキャッチコピーにあるように、多くの方から、「福島って変わったよね。」と言われるように貢献出来ればと考えております。20