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概要

ロボット産業紹介冊子

02TOSEI EB TOHOKU東成イービー東北株式会社(郡山市)???溶接・微細加工銅とステンレス鋼の組み合わせ溶接電子ビーム溶接による接合技術保有技術の一つである、電子ビーム溶接機を用いた接合技術。特徴は、幅が狭くて深さが非常に深い接合が可能であり、これにより、熱歪みを抑えた接合が出来る。しかも母材を溶かして接合するため、母材の強度とほぼ同等の溶接強度が保てる。原理は、真空中でフィラメントを加熱することで、熱電子が連続的に放出され、電子銃内の陰極(フィラメント)-陽極(アース電位)間に掛けられた高電圧(60~150kV)の電位差によって強力な電場で加速(光の速度の約2/3)されビーム(電子の流れの束)となる。この電子ビームを電磁コイルによる集束や偏向などの過程を経て、溶接部に衝突させると、電子の運動エネルギーは極めて短時間で熱エネルギーに変換され、この衝突による発熱で材料が溶融し溶接される。メリットは、1細いビード形状で、少ない歪みで溶接が可能、熱影響が少ない。2複雑形状品を単純部品化に変更し、溶接で繋ぎ合わせることが可能。3真空中溶接であるため、酸化に敏感な材料の溶接が可能。4他の溶接工法で溶接不可能な異種金属組合せでの溶接が可能。5厚板溶接においてコスト削減が可能。(他の溶接工法で複層パスが必要な厚さも電子ビーム溶接なら1パスで溶接可能)6溶接パラメータは電気的に制御されるため、再現性が高く繰り返しの生産において安定性に優れる。写真は、異種金属(銅(C1020)+ステンレス鋼(SUS304))組合せ溶接。高エネルギー密度の電子ビームで、対象物を瞬時に溶融されるため、熱伝導率の異なる金属の組合せ電子ビーム溶接による異種金属溶接作業で溶接が可能。はやぶさ2のインパクターユニットに当社の溶接技術が採用されている。7