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概要

ロボット産業紹介冊子

高橋隆行Takayuki Takahashi福島大学共生システム理工学類教授、博士(工学)1987年東北大学大学院工学研究科博士前期課程修了。2004年福島大学共生システム理工学類教授。福島大学副学長(研究担当),環境放射能研究所長などを歴任。専門はロボット工学・制御工学。一般社団法人日本ロボット学会論文賞,財団法人FA財団論文賞などを受賞。? http://www.rb.sss.fukushima-u.ac.jp/福島の、そして世界の未来へ。ロボット産業の成長を願って・・・・この冊子は、福島県内のロボットに関連する特徴ある技術を有する企業を、広く皆様に知っていただくために制作されました。特に、ロボットの研究開発に携わっておられる企業・大学・研究機関等の方々をターゲットに編集されています。今、皆様が構想しておられるロボットの新機能が本冊子に掲載されている企業の技術を使って実現されることを念頭に技術紹介がされています。福島県は、2011年の東日本大震災と津波、さらにそれに続く東京電力福島第一原子力発電所事故により、地域の産業やコミュニティに極めて大きな打撃を受けました。その復興ならびに従前を超える発展を助けるために、国や福島県はさまざまな施策を実施しています。そのひとつが、福島イノベーション・コースト構想です。この構想にはさまざまなプロジェクトが含まれていますが、その重要な柱として「ロボット」が位置づけられています。このような背景の下、福島県は2017年5月に「ふくしまロボット産業推進協議会」を設立しました。これは福島県全域をカバーする初めてのロボット産業育成のための団体になります。同月22日には、200社近い会員企業の皆様の熱い期待の中、設立総会が開催されました。本協議会は5つの分科会から構成されています。県内企業の皆様が保有する技術や能力を活用して新たに廃炉除染分野に参入できるよう支援するための廃炉・災害対応ロボット研究会(平成25年6月設立)、具体的なロボットの開発・応用分野をカバーするドローン活用検討会ならびに医療・生活支援ロボット検討会、さまざまなロボットの共通的基盤技術をカバーするロボット部材開発検討会、ロボット・ソフトウェア検討会です。本冊子は、この内、ロボット部材開発検討会の中で立ち上げた「ロボット部材掘り起こし隊」の活動がベースとなっています。この活動は福島県内の特徴ある企業を直接訪問してじっくりとお話を伺い、ロボットの開発者や研究者の皆様が興味をお持ちになるであろう技術を厳選して発掘することを目的にしています。「ロボット」が大きな産業に成長するのは、まだこれからです。その重要な基礎となるロボットのための要素技術の開発に、本冊子の情報が少しでもお役に立つことを願っております。3