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概要

ロボット産業紹介冊子

09 TOKO株式会社東鋼福島工場(石川町)???切削加工、治工具ステンレス製の医療用術具。様々な形状の特殊精密切削工具を製造人体から宇宙まで先端を作り続ける東鋼は80年続く特殊精密切削工具メーカーである。その歴史の中で数多くのモノづくりに関わってきている。自動車、航空機、造船、食品、造幣、製靴、文具、家電、弱電、医療など関わって来た業界は多数。その中の多くのお客様が、困っている問題を持ち込んで来られ、そのひとつひとつに対して真摯に向き合い、お客様と一緒に現場に入り、悩み、考え、解を導き出してきた。被加工物、使用機械、切削環境、そして切削工具の機能、使用条件など様々な角度から、ある時はそれをマクロ的に、ある時はミ分野でもチタン製の部品加工に特殊工具を供給。10年前より、人工関節置換手術の際に使用する術具としてのドリルやリーマの製造、販売をしており、現在では骨を切削する「医療用ドリルの東鋼」と言われるようにもなっている。最近では整形の分野から脳外科や歯科の分野へと活動の場を展開。「切る」「削る」の基本を大事にし、いろいろな分野での切る、削るにチャレンジするのが東鋼である。東鋼のもう一つのコア技術は研削加工である。特殊工具を製造する為に各種研削盤を揃えており、研削加工で四角いモノも、丸いモノも複雑な形状を研削加工で仕上げていく。その研削加工技術で治工具等も作り上げる。クロ的に観察し、問題点を抽出。その度にその解決策を練って来たのである。自動車の世界では、F1エンジンを製作する際に使用する特殊工具を長年供給し、まだ世の中に広まっていない材料を、その材料の機械特性と化学成分から切削性を推測する事で工具を設計し、開発の一翼を担った。航空機業界では、チタンやアルミ、CFRPとの複合材の加工にもチャレンジ。日本で製造される鉛筆の80%は東鋼のカッターでその形を丸くしたり、六角にしたり、最近では花の形の鉛筆の製造にも関わっている。ロケットの工具の研削作業15