ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

株式会社ネッパス代表取締役/CEOいたばしともはる板橋知春さん住所T E LF A XE-mailU R L創業事業内容〒960-0211福島市飯坂町湯野字上川原1-12022-290-6321022-393-7938info@neppas.jphttp://neppas.jp平成22年10月1日訪日関連事業、インバウンド事業東北を日本No.1の観光立国へ株式会社ネッパスでは、訪日関連事業、インバウンド事業を軸に、東北の観光拡大を目指した事業を展開しています。代表取締役の板橋さんは、銀行員時代に疲弊する地方の商店街などの街の姿を見て、「地域の活性化に貢献したい」と起業を決意。ITの力を利用した事業の展開を目指しますが、ITの技術や知識が全くなかったため、大手の会社からサーバー構築に関する資料を取り寄せたり、知人に問い合わせたりして猛勉強をしたと言います。また、ソフトウェア開発者が集まり一定期間集中的にプログラムやサービスの考案などの共同作業を行うイベントにも参加し、実践的に技術を身に付けていきました。東日本大震災後に会社が深刻な被害を受けたときに、「能動的に学んでいく姿勢」が重要だと感じた板橋さん。ビジネススクールに入学し、現在も経営について勉強をしています。平成27年には、東北の観光業を活性化させるために旅行業を開始。これまでに「東北の奥座敷をめぐるツアー」や、「東北自慢の地ビール醸造所をめぐるツアー」などを実施しており、現在は中国の旅行会社と提携した旅行プランの販売計画も進行中で、今年度より本格的に販売に乗り出していく予定です。Botを活用した新しい観光スタイルの確立Fukushima Venture Award 2016訪日関連事業の中で、特に力を入れているのが観光する際のおすすめスポットや、道順、イベントなどの情報を発信する観光Botの開発です。オリンピックに向けてインバウンドの市場規模の拡大が予想される中、東北にはまだ外国語に翻訳された情報源がないなど、外国人旅行客を受け入れる地盤が整っていないと感じ、観光Botの開発を始めました。「宿泊施設情報コミュニティサイト上で外国人旅行客にアンケートを実施しましたが、旅行者はメジャーな観光地よりも、むしろディープな体験を求めていると感じました。福島には外国人に紹介したい観光資源がたくさんあります。今までは地元の人しか知らなかったような、細かい情報まで発信する媒体を作りたいです」と板橋さんは語ります。Botには利用者が知りたい情報を聞くと、会話形式で返答する人工知能プログラムを搭載します。このBotを活用したビジネスプランが「新しい東北復興ビジネスコンテスト2016」でKDDI総合研究所賞を受賞しました。今年度より日本語、英語、中国語の3カ国語で運用を開始し、東京オリンピックまでに、7カ国語に対応にする予定です。今後の目標として、「観光Botを情報収集のメインストリームにして、『IT×AI×観光』」を実現し、東北が観光立国になるように、新しい観光スタイルを作りたい」と板橋さんは語ります。42