ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

Dana Village代表おがわみのり小川美農里さん住所T E LE-mailU R L創業事業内容〒969-4406耶麻郡西会津町野沢字与惣右エ門裏丙496-2050-5583-9391contact@danavillage.comhttp://www.danavillage.com平成28年5月1日事業内容:健康回復や生きがいづくりを主軸にした地方と都市の交流促進事業ヨガや農の体験を通して、こころもからだも健康な暮らしを日々の生活環境から離れた場所で、心と体を静養する「ホリスティック・リトリート」が行える施設が人気を集めています。小川さんの運営するDanaVillage(ダーナビレッジ)では、ヨガや座禅、断食など、心と体が癒やされる様々なプログラムを展開。開業1年目の平成28年には、都市部に住む20代~40代の方を中心に、年間100人ほどの方が訪れたと言います。小川さんは、看護師として病院勤務をしていた時に震災を経験し、「自然と調和しながら、その人らしく幸せに生きられる」方法を模索し、ボランティアとして、「世界最大のエコビレッジ」と呼ばれるインドのオーロヴィルを訪れました。「オーロヴィルでは、精神的な成長と探求を求めて世界中から人々が集まっています。そこでは、ヨガや、自然治癒力を高めるような代替医療、有機農業など幅広い活動が実践されています。共有するものも多く、日本のような利便性があるとは言えませんが、多くの人がこころを豊かに人生を送っているように感じました」日本でも、オーロヴィルのようなコミュニティーを構築したいと考えた小川さんは、ふるさとである喜多方市の隣町、西会津町に拠点を構えます。元々小学校の分校だった建物を民宿のような形にリノベーションしてある場所で、Dana Villageを始めました。持続可能な農、食、環境を「当たり前」にFukushima Venture Award 2016小川さんがプログラムの中でも特に力を入れているのが、農業体験です。有機農業の専門家である父親の指導のもと、農薬や化学肥料を一切使わないだけでなく、灌漑設備も使わない、「水のいらない農業」を行っています。「不要なものを与えなくても技術と知識があれば、食物は力強く育ちます。食物を育てる体験を通して、五感が鍛えられ、現代人の多くが抱えている自律神経の不調が整った参加者もいました」また、平成28年は環境へ配慮した取組みとして「ロハスなトイレ」作りにも取り組みました。クラウドファンディングを利用して資金を集め、日本大学の工学部の技術協力を受けて、自然の循環を人工的に再生したトイレの浄化設備を作りました。「一般家庭に備わっている合併浄化槽と数パーセントしか浄化能力は変わらないのに、5分の1以下の電力で運転しています。持続可能で循環のある暮らしが当たり前となるように、福島から発信をしていきたいです」小川さんは、今後、英語のサイトを通じて自社での取り組みを世界にも発信し、海外からもDanaVillageを訪れる人を増やしていきたいと語ってくれました。40