ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

一般社団法人そうま食べる通信代表理事こわたひろのぶ小幡広宣さん住所T E LF A XE-mailU R L創業事業内容〒976-0011相馬市新沼字刈敷田311-10244-26-59100244-26-5911soma@taberu.mehttp://taberu.me/soma/平成27年4月27日相双地区の生産者の特集記事と自信の一品を届ける情報通信事業「相馬を何とかしたい」から生まれた、食べ物付きの情報誌一般社団法人そうま食べる通信は、相双地区内の生産者を取材し、年に4回、季節の食材とセットで情報誌を発行しています。現在首都圏を中心に170名以上の定期購読者を抱えるこの情報誌は、平成27年秋に発売された「しらす」付きの創刊号を皮切りに、リンゴとセットになった相馬郡新地町の「リンゴ農家特集号」、水ダコとセットになった「水ダコ漁師特集号」などを世に送り出し、生産者と消費者を繋いできました。建設会社の経営者でもある代表理事の小幡さんは、震災前から地域活動に感心が高く、海の清掃活動などを行っていました。震災後は、がれき撤去の有償ボランティアや、「犬の避難所」を開設。経験や技術を活かして問題解決に取り組んできました。相馬を愛する小幡さんにとって、原子力災害の影響による相馬の一次産業へのダメージは耐えがたいものでしたが、生産物や食品は行政機関によって厳正な検査を受けていることや、漁師や農家も復興に向けて真剣に取り組んでいることを知ります。そんな折、岩手県花巻市を拠点とした、食べ物付きの情報誌「東北食べる通信」に出会い、その取り組みに共感します。「『相馬を何とかしたい』『正確な情報を発信したい』という強い思いのもと、漁師、土木建築、マーケター、写真屋など、様々な専門家が集結し、『そうま食べる通信』を創ることを決意しました。編集の専門家ではないけれど、地元の専門家としてリアルな誌面作りを目指しています」生産者に会えるイベントでも、「食べる人」と「作る人」を繋ぐ情報誌の発行の他、生産者と消費者を繋ぐイベントの運営も行っています。「相馬産の野菜や魚を食べてもらうイベントを年に2回くらいのペースで首都圏にて行っています。また、『相馬の生産者に会いに行くツアー』を開催し、漁師体験、収穫体験などを通して、相馬の生産現場を体験してもらい、採れ(獲れ)たてのものを食べてもらっています。「イベントの集客数も上がり、生産者と個人的にコンタクトを取り続けている消費者も出てきて、両者の距離が縮まってきているな、と感じます」主に県外に向けての情報発信に力を入れてきた一般社団法人そうま食べる通信ですが、今後も全国に相双地区の食べ物、そして生産者のファンを増やしていくことを目指して活動すると同時に、地域の方たちに向けても、意外に知られていない地元の「食」に関する情報を発信していきたいと小幡さんは考えています。将来的には、子どもたちを中心とした地域の方たちに、食卓に出て来る食べ物がどうやって生産・収穫されているのかということを伝える活動も行って、相馬の漁師や農家と消費者を繋げていき、地元の漁業や農業を盛り上げていきたいとのことです。Fukushima Venture Award 201639