ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

シニアリンク・コミュニケーション株式会社代表取締役えんどうやすひろ遠藤康弘さん住所T E LF A XE-mailU R L創業事業内容〒960-8053福島市三河南町1-20コラッセふくしま6F024-525-4055024-525-4069info@senior-lc.comhttp://www.senior-lc.com/平成28年9月1日高齢者マーケティング事業、高齢者ライフサポート事業祖母の悩みを目の当たりにし、起業を決意シニアリンク・コミュニケーション株式会社では、「高齢者マーケティング事業」と「高齢者サポート事業」を行っています。代表取締役の遠藤さんは、中学生のとき、足腰が弱くなった祖母の様子から、「買い物や美容室に行きたくても行けない」、「おしゃれをしたくてもできない」という高齢者の現状を目の当たりにしました。「介護が必要となった高齢者にも、『人として当たり前の生きることを楽しむ喜び』を感じて欲しいと思い、将来は高齢者をサポートする仕事をしようと決めました」大学卒業後には、大手のウエディングプロデュース会社に2年間勤務し、営業や企画のノウハウを学びます。その後、介護業界で新しい事業を起こすことを見越して医療・介護のベンチャー企業2社に10年間勤め、訪問販売や事業開発に必要な知識を身に着けていきました。福祉用具の展示会やイベントで、介護の現場で働く人たちの生の声を聞く機会も増え、介護施設の抱える問題点もより明確に分かるようになったと言います。平成28年には、福島県内のインキュベーションオフィスに入居し、中学生の頃より思い描いていた、高齢者を支援する会社を設立しました。出張販売を通じて、豊かな時間を提供したいFukushima Venture Award 2016「高齢者サポート事業」では、介護施設に出向き、洋服や小物などの販売を行っています。出張販売前には、事前に施設入居者の家族にお金使用の許可をもらったり、施設内の周知活動を行ったりするなど、開催までに必要な業務を代行し、利用者の家族や、施設の負担を減らす工夫をしています。開催当日も、施設に負担をかけることなく自社のスタッフで運営するため、各施設から重宝され、ほぼ100%のリピート率を達成しています。「単に物を売っているのではなく、好きなものを選ぶ楽しい時間や、家族やスタッフとコミュニケーションをする時間を提供している。それが『シニアリンク・コミュニケーション』という会社名の由来です」と遠藤さんは語ります。「高齢者マーケティング事業」を行う中で、高齢者と社会との接点が減ってきているという問題点に気づいた遠藤さんは、今後、福島県の各商店街のお店と高齢者を繋ぐサービスを展開したいと考えています。具体的には、地域の商店街と連携を取ったパッケージングサービスを展開する予定です。「疲弊している地方の商店街の活性化にも繋がる事業だと思います。商店街と、色々なサービスを受けたい、買い物をしたいと考える高齢者をマッチングし、お互いにメリットのある地産地消の形を実現させ、福島をもっと元気にしていきたいです」と語ってくれました。38