ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

株式会社クリフ代表取締役いしやますみえ石山純恵さん住所T E LF A XE-mailU R L創業事業内容〒960-8036福島市新町6-35コープマート新町2階024-531-8120024-531-8121info@c-r-f.jphttp://www.c-r-f.jp平成20年2月6日多言語翻訳、事業受託、学童保育事業震災後に、翻訳業で売上を拡大15名のスタッフのうち14名が女性であり、独身、子育て中、子育てを終えた50代など、様々なライフステージの女性が活躍している株式会社クリフ。代表取締役の石山さんは、「福島の女性起業家の先駆け的存在」として注目され、現在、行政や企業からの委託で、女性の活躍や創業を後押しする活動や食や放射能や福島県産品に対する正しい理解の普及促進活動も全国で行っています。平成20年、石山さんは福島県のインキュベーションオフィスに入居し、企業に英語研修をする事業と翻訳業を始めました。始めは1人で仕事をしていましたが、社員を雇い始めた頃に東日本大震災、原子力発電所の事故が起きました。受注した仕事のキャンセルが相次ぎ、会社の売上はほぼゼロになってしまいました。「どうしよう」と頭を悩めましたが、「福島第一原発事故関連の視察や問題解決のサポートで、海外から専門家などが福島にたくさん来るはず」と考え、環境や再生可能エネルギーなどの専門性に特化した翻訳事業の重要性を意識し始めたと言います。「多くの言語に対応できるように世界中から信頼できる翻訳家たちを発掘し連携したことで高品質な翻訳が可能となるスキームを整えました。また、海外との時差を活用したことで、かつてないスピードで納品できる体制となりました。予想をはるかに超えた発注で翻訳業務の売上は震災前の約10倍に成長しました」地域の発展を後押しする活動も平成25年、日本商工会議所第12回女性起業家大賞「最優秀賞」を受賞してからは、起業を目指す人向けのセミナーや企業のフェロー業務、女性管理職育成、研修などの依頼も増えました。また平成26年からは、福島県の農林水産業の方の生の声を届ける「ふくしまの今を語る人」県外派遣事業を受託し、石山さんは社員と共に全国を飛び回っています。多言語翻訳、事業受託の他に福島市で3ヵ所の学童保育所を運営、今春には4ヵ所目が開所する予定で未来の福島を担う子どもたちの育成にも力を注いでいます。内閣府地方創生推進事務局から地域活性化伝道師、福島県地域創生・人口減少有識者委員、福島県労働委員会の使用者委員の委嘱も受けました。「今後は、女性活躍推進に加え、障害のある方々や外国人などにも目を向けて『ダイバーシティ推進』に取り組む事業も始めたいと思っています」Fukushima Venture Award 201631