ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

効率総合研究所代表わたなべしゅうじ渡辺修守さん住所T E LF A XE-mailU R L創業事業内容〒963-0702郡山市緑ヶ丘東7丁目8-8024-943-5859024-943-5859info@spe-kouritsu.jphttp://www.spe-kouritsu.jp平成23年7月1日マネジメントに関する診断・指導、教育・訓練、調査・研究業務地元製造業の復興と生き残りを支えたい効率総合研究所では、製造業の収益力向上を目的とした経営コンサルティング事業を行っています。代表の渡辺さんは、大学卒業後、東証一部上場の電子部品メーカーに就職。22年間に渡り生産管理畑を歩む間に、マレーシア、インドネシア、中国で新規工場立ち上げも経験し、運営システムの構築などの仕事に携わりました。いずれ地元郡山へ戻り、地元企業へそのノウハウを伝えたいと考えていた渡辺さんは、平成18年、郡山に本社を置く企業に経営幹部として転職。念願だった郡山に帰ってきます。ところが、平成20年、リーマンショックが起きます。会社の経営悪化は避けられず、東京転勤の話を断り、地元に残る決意で早期退職制度に申し込みました。その後、第2の人生を模索し、商工会議所主催の創業塾や経営革新塾などを受講。再就職の道を選ぶか、創業の道を選ぶか迷っていたとき、東日本大震災が起きます。津波と原発風評被害による地元企業の苦境を目の当たりにし、「自分の人生を地元製造業の復興と生き残りにかけよう」と決心。経営コンサルタントとしてその年の7月に開業します。「モノづくりネットワーク」の構築を夢見てFukushima Venture Award 201630渡辺さんは、「人の能力」と「人のやる気」を最大限に引き出す仕掛けと人材育成により、依頼元の「企業風土改革」と「収益改善」を実現してきました。「経営者や社員一人一人とじっくりと向き合い、相手に合わせて実務も丁寧に教えていきます。モノづくりは人づくり。人づくりをしていかないとモノの品質はよくならない。人が変われば会社も変わります」これまでに、数年に渡り指導している会社は、減収増益を6期続けており、また取引先から品質悪化を指摘されていた別の会社を指導した際には、顕著な品質改善をもたらすことができました。渡辺さんの願いは、福島県の地域全体が連携して、加工技術の幅と生産能力を最大限に活かせるような「モノづくりネットワーク」を構築することです。地元中小製造業は保有設備や加工内容が限られており、それぞれの加工技術だけで個別に仕事を取るのはなかなか難しい状況にあります。東京・大田区の町工場群のように、技術を持つ個別の会社同士が連携をして、一気通貫で製品が完成できるようになれば、受注を獲得するチャンスも広がり、個別の会社の技術を活かし地元経済を支えることに繋がると渡辺さんは考えています。「福島県には優れた技術を持っている立派なメーカーも多数あり、それを支える中小企業にも強みがたくさんあります。会社同士が連携して新しい事業に取り組んだり、新しい分野にチャレンジしたりするなど、挑戦意識を持った経営者を増やしていくために、会社が利益を生みやすい体勢を作るサポートをしていきたいと思います。これからも微力ながら、中小製造業を支えていきたいです」と語ってくれました。