ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

株式会社向山製作所代表取締役おだきんや織田金也さん住所T E LF A XE-mailU R L創業フード事業開始事業内容〒969-1301安達郡大玉村大山字西向260243-68-24550243-68-2457mky@mukaiyama-ss.co.jphttp://www.mukaiyama-ss.co.jp平成2年9月平成20年7月事業内容:菓子製造・販売、電子部品生産・加工給湯室から誕生したスイーツ濃厚でやさしい味わいが特徴の「向山製作所の生キャラメル」。丁寧に手作りされ無添加にこだわったスイーツは、日本だけではなく世界中に多くのファンを作っています。向山製作所は元々電子部品関連事業を行っていましたが、リーマンショックを受け、経営の危機に陥ります。織田さんは従業員の生活を守るため「自分たちがメーカーとして主役になれるものづくり」を行うことを決意します。新しい事業を模索し始めた頃、織田さんは東京へ出張した際に、東京駅に並ぶ数々のスイーツに出会います。「そこには地方のスイーツもたくさんありました。それを見た瞬間、スイーツは地方から発信できるツールだと思い、福島の食材を使ったスイーツを開発しようと思いました」。平成20年、給湯室のガス台から、歯に付かないキャラメルの開発が始まりました。「1日1レシピ作る」を目標に、試行錯誤する日々が実を結び、翌年には「向山製作所の生キャラメル」が完成。郡山商工会議所の「創業チャレンジショップ」に1年間限定で出店した後、本格的に販売を開始します。平成22年には、郡山市に直営店舗「向山製作所郡山表参道カフェ」をオープン。ブランドの知名度も上がり、首都圏の大手百貨店からの催事出店依頼も舞い込むようになりました。スイーツで地域を活性化させたいFukushima Venture Award 2016キャラメル製造業が軌道に乗りだした矢先に東日本大震災が起こり、再度向山製作所に危機が訪れます。風評被害により、受けていた国際線ファーストクラスの注文も全てキャンルになり、大きな壁にぶつかった織田さんは、海外に活路を見出そうとします。平成24年にはフランス人の知り合いのサポートもあり、世界最大規模のお菓子の祭典「サロン・デュ・ショコラパリ」に出展することができました。食感の新しさと、品質の高さが話題を呼び、連日2000人近くの人を集め、大きな自信を得ることができました。その後も商品開発の努力を重ね、現在は、様々な種類のキャラメル関連商品が生まれ、向山製作所は以前以上の活気を取り戻すことができました。今後は、製造業、農業、観光業などの地域産業と連携し、新たなビジネスモデルを生み出したいと語る織田さん。特に農業などの1と連携してキャラメルポップコーンの原料となる爆裂種とうもろこしの栽培も行っています。今年は大玉村に新たに菓子専用工場の建設も予定。「工場には物販店舗とカフェも併設します。地元の人はもちろん、県外のお客様にも訪れてほしい。店舗を利用する人が増えることで、少しでも地域の活性化に貢献したいです」と織田さんは語ってくれました。22