ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

株式会社Ri n代表取締役すずきひろみ鈴木ひろみさん住所T E LF A XE-mailU R L創業設立事業内容〒974-8251いわき市中岡町三丁目10-18090-2982-46850246-62-6711kimonorin.1223@gmail.comhttps://www.rin-kimono.jp平成24年12月23日平成28年3月7日着物のリメイク事業着物をリメイクして大切な思い出を紡ぐいわき市にある株式会社Rin(りん)の店舗には、華やかな和柄の洋服や、ポーチ、スニーカーなどのアイテムが60点以上並んでいます。手作業にこだわり、お客様の希望に合わせて、使われなくなった着物を洋服仕立ての「着物服」へリメイクする他、古着の着物を買い付けてオリジナル商品も製作しています。代表取締役の鈴木さんがRinを立ち上げるきっかけとなったのは、東日本大震災の津波の被害に遭われた方々の、「思い出の詰まった着物が汚れてしまったのが悲しい」「もう着ることができないけど捨てられない」といった声でした。元々着物が好きだった鈴木さんは、その声を聞き、一度着物をばらして手作業で「着物服」に作り変えることで、大切な思い出を残す着物のリメイク事業を思いつきました。事業の構想はできたものの、縫製の技術や知識はなかったという鈴木さん。そこで縫製の技術を持つ方を探して手芸屋さんや縫製工場を訪ね歩き、縫製工場を営む根本初江(ねもとはつえ)さんに出会います。根本さんの元に1年間通い、縫製についての基本的な知識と技術を身に付けました。平成24年には、「いわきビジネスプランコンテスト」にエントリーしたことがきっかけで、内閣府の創業補助金にも採択され、翌年に店舗を構えることができました。人と人を繋げて大きな「輪」にFukushima Venture Award 2016鈴木さんは若い人にも着物に興味を持ってもらうため、年に1回ファッションショーを開催しています。昨年の9月には、クラウドファンディングを活用して大規模なファッションショーを開催し、資金提供者にはRinオリジナル商品のプレゼントとファッションショーの招待状を送りました。このファッションショーは大きな反響を呼び、若いお客様が増えるきっかけとなりました。今後のRinは、企業と連携したオリジナル商品生産にも力を入れるべく、縫製工場の建設も予定しています。「子どもを持つママたちにも仕事をお願いしたいと考えています。幼いお子さんがいる方には在宅でリメイク商品の製作、お子さんが大きくなって時間に余裕のある方には工場でオリジナル商品の製作に携わっていただきたい。ママ達が自由に働き方を選べるような仕組みを作りたいです」と鈴木さんは語ってくれました。Rinという名前には、「着物を通じて人と人が繋がり、大きな『輪(りん)』になってほしい」という想いが込められています。作る親子などもいらっしゃいます。そのように人の輪が広がっていくときにやりがいを感じます」と鈴木さんは語ってくれました。人々の思い出がたくさんつまった着物は、Rinでのリメイクを経て新しい物語を作り続けます。20