ブックタイトルふくしまベンチャーアワード2016

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概要

ふくしまベンチャーアワード2016

株式会社G N S住所T E LF A XE-mailU R L創業事業内容〒964-0938二本松市安達ヶ原5-254-120243-62-22010243-62-2202tkyhirota@gmail.comhttp://www.global-n-s.co.jp/平成17年1月食品製造(搾油事業・雑穀加工業・農産物小分け事業)すために、バンで寝泊まりしながら、3年間で200以上の東京商品や売れていない商品をたくさん見て、ブランディングとマーケティングを学ばなければならないと痛感しました。事業戦略を考え、『栽培して販売してまた再生産する』という流れを新しく作り直そうと思いました」平成27年、廣田さんは「モノづくりからコトづくりへ」をコンセプトに、「既に出来上がったモノではなく作るプロセスを価値にする」体験型商品を開発。ワインを注いで初めて完成する自家製サングリアを販売したところ、年間2万本も売れたヒット商品になりました。「近年は『作って楽しむ』ことを求めている消費者が多いと実感しました。サングリアの他に、水やお酢を入れて作る『ドライベジの自家製ピクルス』などを展開しています」生産者が農作物を発信できるような地域ブランドを確立したい廣田さんが現在力を入れているのが、観光地を中心とした販路の拡大です。「平成27年度には、福島県内観光市場規模は、5千万人以上も見込まれていました。観光地というのは当然ながらアクセスがとてもいい場所。まず1ヵ所でも多くのホテルやリゾート地などに商品を置いてもらい、1人でも多くの人に見てもらうことがねらいです。平成28年には、卸し先として、15ヵ所の観光地を新規開拓できました。さらには、『福島の小さな会社がこんな面白い商品を作っているぞ』という行政の方へのアピールの場になっています」また、観光地向けの商品として株式会社シーズコアの「日本拓景ブランド」と提供し、地域バージョンとして、ローカルブランドの先駆けとなるべく「福島拓景」を開発しました。福島の名所のイラストが書かれたパッケージに、国産や福島産の素材で作られた製品が包まれています。商品化の際には、県の6次化復興支援事業の助成金なども活用しました。「目指しているのは、『生産者が参画できる地域ブランド作り』です。今後、福島拓景ブランドを農家さんが利用して、農作物を世の中に発信する場所にしていきたいです。農産物、加工品の受け皿を作ることを目標に、今後も新しい販売方法を開拓していきます」と語ってくれました。Fukushima Venture Award 20169