ブックタイトル平成28年度_ふくいろキラリ
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平成28年度_ふくいろキラリ
支援のカタチドかに気を膜井天のムアジタス型ムーこのふくいろキラリプロジェクトでは、ここまで紹介してきた新商品開発支援、技術改善支援の他にも、多種多様な支援を実行しています。他というよりは細分化された支援といった方が近いかもしれません。このプロジェクトには産学官の連携支援はもちろん、福島県発明協会による知的財産等支援や印刷会社によるパッケージデザイン支援・販路支援、さらには地域産業支援機関によるアフターフォローなど、地域企業が活発に活動できるようトータル的なサポートを実現しています。ここでは、産学官連携と様々な支援により事業化の芽が出始めた事例をご紹介します。ふくいろキラリプロジェクトは「その道のプロフェッショナルが、その得意としている分野の支援を担当できる」ことにより、ニーズの掘り起こし・技術改善(課題設定)・知財・デザイン・販路などの支援が、それぞれ一流のレベルで実現できる強みを持ち合わせています。さらに、それを具現化する県内ものづくり企業の開発力。私たちはオールふくしまで取り組んでいます。アルテクロス株式会社(福島市)株式会社エコハイテクコーポレーション(いわき市)株式会社カイネ精密工業(福島市)けて観ている人はどれくらいいるでしょうか。実は福島市の企業が製造したガラス繊維クロスが使用されています。その企業とはグラスファイバー、ワイドクロス等を手掛ける繊維産業の巧みなるものづくり集団、アルテクロスです。平成28年8月に企業訪問をし、産学官連携による新商品開発支援を行ないました。内容は得意技術の「織り」を活かした製品です。そこでは堀切川教授の経験による新製品のネーミング支援から生まれた商品名を、福島県発明協会がバックアップ。同年12月には商標出願「登録査定」を得ることが出来ました。企業担当者のモチベーション向上から、今後の幅広い商品展開が期待できます。自然から生まれ、自然に還る。そして、炭等をも上回る圧倒的な消臭(吸着)力。そんな夢のような商品を生み出した企業がいわき市にあります。研究開発のプロ集団エコハイテクコーポレーションです。自然に生かされている人間が、いかに自然と共存できるかを、産学官連携により取り組んでいます。そこから生まれた「浄水発生土」。これは驚くべき力を持っており、ホルムアルデヒドやアンモニア、酢酸など、一般的に臭いとして認識される物質を、活性炭以上に吸着します。企業訪問では、堀切川教授の計算によりそのメカニズムを証明し、自信を持って営業活動が出来るところまで展開しました。しかし、素材は砂。販路を幅広く拡大するにはそのパッケージが重要であるとの結論に達しました。そこで販路開拓等支援事業者として参加している山川印刷所によるパッケージデザイン支援。いわゆる素材メーカーとしての立ち位置ともいえる商品展開であり、B to B向け、B to C向けのブランディングを開始しています。電子・精密機械部品の組立て加工(筐体から組立配線まで)を事業内容とし、福島市を拠点に活躍しているカイネ精密工業。社長である甲斐根氏は、非常にバイタリティ溢れるアイデアマンです。支援を行なう以前から自社開発製品をいくつも手掛けています。ここでは新製品のネーミング支援を行なっています。そして、その製品のメリットを見出し、営業展開がしやすいパンフレットのデザイン支援を開始しました。支援製品は独立電源防犯カメラ。電源不要・録画保存はもちろん、360度死角がなく、特殊なレンズにより夜間や降雪時にも視界を確保、さらには遠隔操作が可能。メリット尽くしの製品でありますが、それぞれのメリットを市場分野ごとに設定し、その地域や現場のニーズに合わせたPR展開を予定しています。57