ブックタイトル平成28年度_ふくいろキラリ

ページ
52/128

このページは 平成28年度_ふくいろキラリ の電子ブックに掲載されている52ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

平成28年度_ふくいろキラリ

本来商品開発とは、新たな製品を生み出し販売し、売上を上げ、自社に利益を残すもの。これはもちろん間違ってはいません。しかし、福島県の商品開発支援事業は少し違う視点で商品開発を捉えており、大袈裟に言えば「開発した商品は売れなくても良い」ということ。ものづくり中小企業の自社保有技術を活かし、産学官連携により新商品開発をサポート。ポイントは〝自社の保有技術を活かし?です。メーカーの下請けがメインの中小企業は自社商品を持っていません。展示会や技術紹介の時に、公に見せることが出来る商品・技術がない、ということがほとんどです。せっかく素晴らしい技術を持っていても上手く伝えられなければビジネスにはつながりません。「だったら、自社保有技術を存分にアピール出来る自社商品を創れば良い」本冊子で紹介している商品群を技術系の展示会へ出展しました。どんなに素晴らしい技術でも、難しい説明からでは誰も足を止めてくれません。自社開発商品を展示することで、〝一目で何が展示してあるかがわかる?ためか、おかげさまでブースは来場者が途切れることがありませんでした。さらに、その技術について熱心に興味深く聞いて下さる方が非常に多かったのです。プロジェクトがスタートしてまもなく5年目を迎えます。現在では、産学官連携による新商品開発において、製品が売れるということはもちろんですが、〝その製品に施された技術?を買っていただき、定性的な効果として本業への仕事や相談が増えたという事例が数多く生まれています。産学官連携による商品開発事業成功への視点とは52