ブックタイトル平成28年度_ふくいろキラリ
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平成28年度_ふくいろキラリ
この活動は、一般財団法人日本立地センター林聖子氏(現:亜細亜大学教授)により、「福島堀切川モデル」として学会発表されています。産学官に加え、各地域産業支援機関と印刷会社が企業訪問の段階から参加し、商品化・事業化をバックアップするという「社会ニーズ」に対応する活動です。平成28年度からは、そこに一般社団法人福島県発明協会が加わり、技術や販路のほかに「知的財産」に関する支援も開始し、年々「支援の幅」を広げています。さらには山川印刷所において経済産業省事業の活用により、展示会や販売会での販路拡大、SNSや動画、デジタルブック等、時代に合わせた情報発信手法で、より手厚い出口支援を実現しています。また「産学官連携によるものづくりセミナー」を各地で開催。これまで産学官連携に対して取り組んだことのない企業からは「お見せできる技術はない」「難しそう」といったような声も聞こえる中、産学官連携の支援の在り方や考え方を周知出来るセミナーを開催することにより、産学官連携へのイメージを一新させ、積極的に取り組めるような企業意識の改革を実践しました。ひとつは、県内支援先企業間での業務提携・ネットワークの構築です。これまで、開発した商品はそれ単体でエンドユーザー向けに広報してきましたが、今年度はその技術や製品について、支援先企業同士のマッチングが数多く生まれました。現在では2社の保有技術を活かし、ひとつの製品を開発しようという動きも出ています。それぞれの得意としている技術は異なり、それらが連携することにより、1社だけでは不可能だった案件が可能となります。両社を取り持つ機関の役割は重要であり、支援先企業数が増えていく中、ふくいろキラリプロジェクトの新たな形をこれから構築してまいります。二つ目は、海外展開です。株式会社アサヒ研創(郡山市)がドイツのifデザイン賞受賞、合同会社楽膳(福島市)がフランスのGoodPractice賞受賞など、海外の展示会へ企業独自で出展し、活躍の場を広げている企業が増えています。228年1月には、一般社団法人むらまち結びの協力を頂き、インドネシア(ジャカルタ)での商談会へ4社の商品を出展することが出来ました。商品の特性とその地域(国)性が重なった時、新たな販路が生まれます。日本では似たような商品を見かけたとしても海外のその地域ではまだない商品、などのように様々な素晴らしいビジネスチャンスが眠っているのです。その国のトレンドや国民性、潜在的ニーズ、または相場など、情報収集と課題解決を丁寧に行なうことにより、福島県の開発力・企業力を世界へ十分に発信出来ます。2020年に控える東京オリンピック。それを見据えたインバウンド戦略はもちろん、東京オリンピックまでに福島県の企業力を体感できる商品開発を数多く支援し、オリンピック終了後のアウトバウンド展開として、世界へ誇れる魅力的な福島県を創造します。三つ目は、1社当たりの開発商品数の増加です。この活動は平成25年度から続けており、その頃に支援し商品化・事業化まで至った企業から、第二、第三の開発商品が生まれています。これは自社商品を持つことによるモチベーションの向上と自分たちにも出来るとい平成28年度、様々な発見早期復興と地方創生を促す、新しい地域産学官連携モデルの構築と実践122