ブックタイトル平成30年度ふくいろキラリ事業成果報告集

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概要

平成30年度ふくいろキラリ事業成果報告集

{{事業総括堀切川教授企業が開発に挑戦したものの実用化に至らなかったものや技術課題に直面している開発案件を掘り起こし、残りの開発課題を抽出した上で、課題解決のための具体的な問題を設定し、その問題を解決し製品化・実用化へ結びつける」という好循環が次々と確立されていったのです。実用化成功率を上げるため、最初の製品化のための「ミニマム目標を設定する」「開発当初から商品名を考える」などの工夫も行っています。我々の福島県での地域産業支援活動を、元日本立地センターの林聖子氏(現亜細亜大学教授)が、「福島堀切川モデル」と命名され、産学連携学会等で多数研究発表してきておられます。我々の活動は、マスコミ、国会など様々なところで取り上げられるようになり、「お金と時間をかけずに地域企業と大学が連携して次々と実用製品を生み出す新たな産学官連携モデル」として、急速に社会に広まりつつあります。平成29年9月1日には、第15回産学官連携功労者表彰において、我が国ではじめて設けられた内閣府科学技術政策担当大臣賞〈地方創生賞〉を、内堀雅雄氏(福島県知事)、立花志明氏(山川印刷所代表取締役社長)とともに受賞することができました。近年、日本の多くの地域において地域産業が急速に減退するという危機に直面しています。雇用確保、雇用創出、消費活性化、販路開拓、受注開拓が、緊急かつ重要な地域課題となっており、地方創生に向けて努力がなされてきていますが、中々目に見える成果が生まれてきていないのが現状です。このような背景のもとで、我々の活動は、被災地域産業の復興支援のみならず、地方創生の面でも、大きな成果を挙げることができました。「新しい地域産業の創出による復興」及び「我が国及び世界の雇用創出・経済発展につながる新しい産業構造の確立」を目指して、「小さな成功事例を多数生み出し育てていく地域産業のものづくり支援活動」にこれからも全力で取り組んでいきたいと思います。さらに、全国各地域の地方創生を目指した取り組みのお手本となる「地方創生のベストプラクティス」として、我々の活動を、日本、そして世界に向けて、普及、啓蒙活動にも取り組んでいきたいと考えております。:PROJECT = FUKUIROKIRARI =19